「銀座のど真ん中でチャレンジド・スポーツに触れる」NO　LIMITS　SPECIAL　GINZA　＆TOKYO

有名百貨店や高級ブランド店が立ち並ぶ東京の銀座中央通り。買い物客が賑わう銀座のど真ん中で、大きな歓声と拍手が響いた。 2016年5月2日(月)、東京都中央区銀座にて「NO　LIMITS　SPECIAL　GINZA　＆TOKYO」が開催された。東京都はチャレンジド・スポーツの魅力を多くの方に知ってもらう試みとして、東京都パラリンピック体験プログラム「NO LIMITS CHALLENGE」を昨年から都内各地で展開している。今回はそのスペシャル版として、トップアスリートによるデモンストレーションや、チャレンジド・スポーツの体験・パネル展示等が催された。この日の為に設置されたメインエリアでは、ジェネシスオブエンターテイメントが車いすダンスパフォーマンスで、オープニングセレモニーを華やかに飾った。舛添要一東京都知事は冒頭の挨拶で、「2020年東京オリンピック・パラリンピックは、パラリンピックの成功が不可欠。パラリンピックの開会式を満員にするために、このようなイベントで多くの方にスポーツに体験をしてもらい、家族や友達にその面白さを伝えてもらえれば」と語った。チャレンジド・スポーツ界をけん引する男子車いすテニスの国枝慎吾選手、元女子テニスプレーヤーの杉山愛さんを解説に招き、車いすテニスのデモンストレーションが行われた。車いすテニスの上地結衣選手と斎田悟司選手の華麗なチェアワークと早いストロークに、観客から歓声が上がった。一見難なくボールを打ち合っているように見えるが、杉山愛さんが車いすに乗りいざボールを打とうとすると、ほとんど動けずラケットにボールを当てるのがやっとだった。次に上地選手とラリー体験をしたスペシャルサポーターの武井壮さんは、「楽しい！車いすを操作する練習を半年くらいやってから勝負したい！（笑）」と興奮気味に語った。まさに、イベントの名の通り「SPECIAL」な内容だった。また同イベントでは、陸上競技で使用される車いすレーサーの試乗や、パラ・パワーリフティング、ボッチャ、ブラインドサッカー、ウィルチェアラグビー、車いすバスケの体験会が行われた。パラ・パワーリフティングを体験した30代の男性は、「家族と買い物をしていた時にたまたま通りがかりました。数年前にトレーニングジムに通っていて、気になったので体験をしてみました。パラ・パワーリフティングは足で踏ん張ることが出来ないので、すごく難しかった。」と語った。来場客のほとんどが初めてチャレンジド・スポーツに触れたのではないだろうか。どのブースでも、ルール説明を真剣に聞きパラリンピアンと共に楽しそうに体験をする姿が印象的だった。「NO LIMITS CHALLENGE」は今後も東京都内のお祭りやイベント時に行われる。あなたの街で同イベントがあった際は、買い物ついでにでも、祭り見物のついでにでも、是非チャレンジド・スポーツに触れてみて欲しい。きっとその体験はあなたの心に何か残るはずだ。